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萌だより

2021/12/03

【職員研修】介護施設における身体拘束の事例検討会を行いました。

令和3年11月中旬

 

本日は、職員研修として

『介護施設における身体拘束例検討会』を

行いました。

先月に引き続いて『明らかな虐待行為とグレーゾーン』と題して

ある事例をもとに検討会を行っています。(研修会社様の資料を元に行いました)

 

今回の事例は、利用者様の排泄による更衣時に関して。

ポイントとして、

①利用者様が便を触り、衣類やシーツ・布団が汚れ衣類の更衣を職員がしようとした。

②職員は、更衣の際に利用者様から爪でひっかかれたり髪の毛を引っ張られた。

③職員は、利用者様の腕を掴んで必死になって陰部洗浄や着替えを行いましたが

その際の声かけとして「痛い!やめて!静かにして!」と押さえつけ、内出血が出来た。

④これらの行為を上司に見られ、声かけや拘束にあたる旨の注意を受けた。

 

以上の点から、明らかな虐待行為とグレーゾーンを分けて理由と対策を合わせて

各グループで話し合い、発表をしてもらいました。

※グループディスカッションの様子です。

※各グループ発表の様子です。

この事例の重要な点は、5つの拘束のうちでどれに当てはまるのか、

またどういった対応策が図れるかです。

その点から、各グループからは身体を押さえつけることや

「静かにして!」と言葉で押さえつける(スピーチロック)

が拘束に挙げていました。また、グレーゾーンの境界線が

非常に難しいという感想もありました。

但し、対応策としては

「一人で対応せずに二人で対応すれば防げたのでは」

「便失禁が起こらないように、事前に排泄コントロールをしておく必要があったのでは」

などの協力体制と便失禁の原因究明も議論の中に挙がっていました。

 

このように、当施設では全員でチームでそれぞれの考え方や意見を伝え

お互いに学びながら、知識を増やすことで身体拘束防止を図ってまいりたいと思います。