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萌だより

2022/4/05

【研修】認知症グループホームのケアについて深く考える。

令和4年4月上旬

 

本日は、階層別研修(初級)を行いました。

今回のテーマは『認知症のケアについて深く考える機会にする』

ということ実践も交えて行いました。

 

内容は3つです。

1.認知症グループホームの理解

2.ケアの原点である『パーソンセンタードケア』を知る

3.敬意をもって利用者様と関わるコツ

 

1.については起源や定義を改めて振り返り、

グループホームとは何かを考えてもらいました。

グループホームの5つの定義として、

①共同生活(9人単位の大きな家族である)

②家庭的な環境で

③地域住民との交流(他の施設サービスではこの交流が少ない)

④日常生活の暮らしが機能訓練となるリハビリ

(洗濯物たたみや皿拭き、畑仕事などの日常生活が最大のリハビリテーション)

⑤自立した生活を営むこと(利用者が主人公、職員はあくまで黒子である)

 

以上の5つの定義が今までの住まいだった家では難しいことも

昔のような暮らしが出来る魅力がグループホームなんです。

 

これらを事例を踏まえて説明した際に職員からは

「改めて日々の支援について原点に帰ることが出来た」

「グループホームだから出来ることがたくさんあるなと感じた」

と感想を言ってもらいました。

 

2番目のパーソンセンタードケアでは

利用者様が感じている5つの花びらをお一人おひとりに落とし込んで

出来ているかどうかを確認しました。

出来ていないと感じた利用者様については、

生活歴や普段の作業を見直しし、して頂けることを

再発見しました。

 

3番目に行った『敬意をもって利用者様と関わるコツ』は

参考書籍を元に学びました。

利用者様と信頼関係を築くコツは

人生の大先輩である方に対して言葉遣いを丁寧にすることはもちろん、

利用者様を見る視線は正面から目線の高さを合わせて、鼻のあたりを見ると

適度にアイコンタクトが取れるそうです。

また、利用者様から相談などの話をする際には

『ミラーリング』『オウム返し』をすることで、話をきちんと聞いていると捉えて下さるそうです。

実際に、実践をすると・・・

これがなかなか難しく・・・

ただ、要所で話されたことをオウム返しをすると

「ちゃんと聞いてくれている」と実感しました。

また「大丈夫ですよ」と声かけすることは

よくありますが、実践すると「何が大丈夫なの?本当に聞いてくれてるの?」

と不安になることがよく分かりました。

 

今回の研修を受講してくれました職員からは

「皆さんの気持ちを汲むことを再確認でき

信頼関係と構築する言葉遣いへの意識と

話をお聞きする技法を早速実践したい」とのことでした。

 

本日はグループホームの原点を学び、

利用者様の心を汲みこんで関係構築を図ることを

研修で学んでもらいましたが

より良い施設になれるように職員一同、学んでいきます。