萌だより
2021/10/08
高齢者におこりやすい皮膚トラブルと肌管理の研修会。
令和3年9月
9月の研修会では、
山田皮膚科医院 山田院長にお越し頂いて
『高齢者に起こりやすい皮膚トラブル・肌管理』と題して
皮膚の構造から秋・冬にかけての肌予防まで
1時間30分の研修会を開催頂きました。
内容は
①皮膚の機能
②季節による皮膚の水分量
③高齢者の入浴やスキンケア
④褥瘡の予防と管理
⑤足の爪の切り方
⑥高齢者に起こりやすい皮膚疾患
でした。
全ての内容が、大変勉強になりましたが
今回は②③について学んだ内容をお伝えします。
②季節による皮膚の水分量についてです。
皮表の総脂質量は、年齢が36-45歳をピークに次第に少なくなり
66歳からは、幼児期と変わらない程の脂質量の少なさとなるそうです。
また、角質の水分量は季節別で比較すると冬は夏の1/3程度となり
冬場は保湿が大変大切になるとのことでした。
この原因は、エアコンで湿度が低くなることや入浴時に高温にすることで
皮脂が流出する為だそうです。
そこで、③高齢者の入浴やスキンケアとなりますが
高齢者の肌はすごく乾燥している為、洗いすぎずに
冬場に関してはシャワーで洗い流す程度で良いそうです。
また、寝ている間に肌の痒みによるかきむしりに関しては
アトピーの方で寝ている間に2時間はかきむしる為、睡眠不足になりやすい
傾向があるとのことでした。(アトピーでない方も、睡眠時は1時間に5分は肌を
かきむしるそうです)
その為、入浴後や毎日の保湿をすることがとても大切になるそうです。
また、保湿剤や外用薬を塗る際は
第一関節まで出して軽くティッシュペーパーが貼りつく程度でしっかりとつけること。
また、塗り方は縦塗りではなく横塗りをすることで
皮脂と皮脂の間に保湿剤が入り込むそうです。
(縦に塗る方が正しいと思っている職員も多くいました・・・)
当施設では、入浴以外でも利用者様の保湿は
毎日行っておりますが、今後秋冬にかけて
より肌管理を行っていき、利用者様が
快適に生活頂けるように支援してまいります。
山田院長様
この度は、お忙しい中で
研修会を開催して下さりありがとうございました。