萌だより
2021/9/18
生活歴をじっくり探ること【施設研修】
令和3年9月
当施設では、2か月に1回の頻度で階層別研修を行っています。
今回のテーマは
『利用者様の生活歴をじっくり探り、コミュニケーションを
とることで、信頼関係をさらに構築する』というお題でした。
生活歴とは、その方が歩んできた道のりのことです。
何故、生活歴がテーマとなったのかと言いますと、
利用者様が入所される際に情報として
これまでの生活や仕事、趣味といったことを提供頂き、知ることが出来ます。
しかし、入所されて以降にその情報を読み返したりお話をお聞きするということは
少ないのではと思います。その為、利用者様にして頂くことや支援内容に
変化が少なくなり、「少し飽きたよ」と言われることもありました。
そこで、職員との研修では、お一人おひとりの生活歴を書類やご本人とお話を
した内容を時間を設けた中で振り返ることにしました。
⇓お一人おひとりをカルテを見ながら情報を整理し、個人ワークをしている所です。
生活歴を整理した後は、現在のADLや症状を踏まえて、これから行えそうな支援内容を
発表し、ディスカッションを行いました。
職員からは、
「生活歴を知っているつもりでした。お一人おひとりの気づかなかった情報もあり
大変恥ずかしいです」
「ご自宅で畑作りをずっとされていた方で、転倒により車いす生活になられました。
ご本人も畑が生きがいだったけど、足が悪くなってできらんようになった。と言われます。
どうすれば、車いすでも畑作りが出来るか、こういった場で深く考えることができました」
ということでした。
2時間に及ぶ生活歴の整理とディスカッションを行った後に、
職員がある方への支援の関わりを行いました。
簡単ですが、そちらをご紹介します。
これまで畑を中心にされていましたが、生け花をされていたことが分かり
すぐにお話をお伺いすると「級を持っていたよ」とのことでした。
ご家族にお聞きすると
「指導者の資格を持っていますよ」とのこと🌼で、お花を持参し
施設内の切り花を装飾して頂きました。
個人情報もある為、写真を掲載することが出来ませんが
切り方や飾りもとても美しかったです🌼
今後職員と共有した目標は、
利用者様の生活歴を知るだけでなく
その方がプライドを持ってなさっていたことを
介護職は十分に理解する必要があります。
その歴史で知らない知識を個人個人で勉強し、その上で
ご本人と話をしたり、行っていくことが
ご本人の尊厳を保持することや意欲を高めて頂くことだと思い、
共有しました。
グループホーム萌では
お一人おひとりに笑って頂いたり、日々の生活を充実頂く為に
支援を見直し、より良いものにしていきたいと思います。